ヴァレンタインにチョコレートを贈る習慣を日本で仕掛けたのは神戸のお菓子屋さんだったかしら・・・とにかくこの時期になると普段手に入りにくいチョコレートも各百貨店等に集まるのでこれがひとつの楽しみです。

昨年はベルギーからたくさんのチョコレート屋さんが来ていて目移りしました。ベルギーと言えば王室御用達の【ゴディバ・ノイハウス・レオニダス】あたりが有名で、本国では比較的リーズナブルな価格の【レオニダス】に押されているというけれど、私はこの3つの内ではやはり【ゴディバ】の板チョコの口溶けのよさ滑らかさが群を抜いていると思います。(値上がりしたのでより)贅沢感がありますが全体に間違いの無い美味しさと言えるでしょう。軽井沢のアウトレットにも出店しています。ノイハウスは甘め、レオニダスは庶民的なお味。【ガレー】のプラリネもオレンジ色の円筒形パッケージが目を引くベルギー王室御用達のお洒落なチョコですが、板チョコに比べるといくらか入手困難です。ベルギー王室御用達の中では新しく目下人気上昇中の【ヴァンデンダー】はお洒落な箱で上品にまとまった美味しさ。高島屋で常時入手可能な老舗【ヴィタメール】を推す人もおられますね。【ピエール・マルコリーニ】の人気は大したものですが、万人向きではないかも知れません。大まかに言えばスイス・ドイツはミルクチョコ フランスはビターチョコ ベルギーは詰め物をしたチョコが得意なのだそうですが、ドイツの何でもないミルクチョコが不思議と美味しいのは何故かしら。ウイーンの名店【DEMELデメル】(墺)のチョコレートは日本で製造されていますが、安定した美味しさと伝統を感じさせる雰囲気のあるパッケージで人気です。エリザベート皇妃にも愛された王室御用達【Gernsterゲルンシュター】(墺)のチョコレートは、箱を開けるとパーッと香りが匂い立って一粒一粒が濃厚なのにしつこくない流石の美味しさ。日本にも来ていたようですが撤退してしまったのか現在入手困難のようです。
ビターチョコが得意といわれるとなるほどと思えるのが【ジャンポールエヴァン】(仏)の板チョココレクション。あまりに種類がありすぎて正直よく分かりませんが、選りすぐりのチョコレートが使われているここのケーキが美味しいのは間違いありません。以前このブログで〈キト〉をご紹介しましたが、人気と実力を兼ね備えた有名なチョコラティエですね。それに比べればいくらか地味ですが【ミシェル・ショーダン】(仏)も必ずチェックして可愛らしいシマウマの絵柄のチョコを手に入れちょっとしたプレゼントにしてきました。ビターチョコのマサラやパヴェも人気。こちらは氏の引退に伴い【メゾン・ショーダン】として装いも新たに出発しましたが、シックなパッケージは健在。ミシェル・ショーダン氏は【メゾン・ド・ショコラ】で修行したそうですが、こちらはかなりの高級感ですね。パッケージの大きなリボンが可愛いのが、【アンリ・ルルー】(仏)でなかなか好感の持てるショコラティエです。
最後に英国好きの私が外せないのが英国王室御用達の【シャポネル・エ・ウォーカー】(英)。ロンドンには山のようにあるのに日本では(輸入代理店片岡物産が倒産し)入手しずらくなりました。