
日本で出回っているのは殆ど高温殺菌処理された牛乳なので、それに慣れない外国の方が焦げ臭いと感じたと言うお話を伺った事があります。100度を超える高温で加熱処理されると雑菌だけでなく酵素なども死滅してしまうので焦げ臭い白い水のように思われたのかも知れません。私は低温殺菌乳の中では比較的入手しやすい岩手の高梨乳業(タカナシ)の低温殺菌乳:66°C30分 を使い、常温で作れるカスピ海ヨーグルトを作って常備しておりますが、たまに飲んでみると高温殺菌のものとは全く違って美味しいと感じます。もちろんホワイトシチュウにもこれ使います。因みに、我が家ではシチュウを市販のホワイトシチュウの素は使わず「オオサワの野菜ブイヨン」とブールマニエ*を使って作ります。 もう一つ日本で唯一、非加熱で搾乳したままの状態で飲める牛乳を出荷しておられる北海道の「想いやりファーム」の牛乳ですと、取り扱いが伊勢丹新宿店の他限られた自然食の店などに限られるものの、本来の牛乳を味わう事が出来ます。所で、カルシウムを摂るのに牛乳を飲めば飲むほどよいと言う考え方と、多飲する地域ほど骨折が多いとしてそれを否定する説があり、私は後者を支持しておりますが、その理由については別の機会に。
*ブールマニエは仏語で練ったバターを意味し、バターと小麦粉同量を(少量なら指で)よく捏ね合わせスープなどにとろみをつけるのに使いますが、小麦粉をバターで炒めてからスープを加えるルーより、手軽で失敗もないので覚えておくと重宝します。