時間がゆっくり流れていた時代、今からするとため息の出るような仕事がなされていたようですね。ちょっとした銀器や木製家具に見られる表情にそういう事がよくあります。
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『ローハン』というこのシリーズは80年以上作り続けられたロングセラーだけあって、機能性を備えた美しさが見事です。今手に入るものは薄さが気にならないでもありませんが、手持ちのものは刻印から1920~1970年代のものと分かるそうで、先ず手法は基本的には変わっていないものの図柄の凹凸がはっきりしていてそれだけ厚みもあるので雰囲気がかなり違います。時を経たものの持つ深い味わいをいとおしみたくなる・・・そんな一品です。