「Baccarat が職人の作った芸術品であるのに対し、Lalique は芸術家の作った日用品」と言った人があるそうです。

Baccarat の圧倒的な人気はガラスとしての高い品質によると思いますが、写真右 《Baccarat パルメ》 は華やかで見るからに美しいワイングラスです。ただ流体としてのワインが口の中に流れ込む事を考えると必ずしも美味しく頂けるかは疑問で、趣味のグラスと言ってもよいかも知れません。一方 Larique の魅力はラリック芸術に共通する独特のセンスと高いデザイン性かと思いますが、写真左 《Lalique ランジェ:初代ルネ・ラリックの息子マルク・ラリック最晩年のデザイン》 は実用性もしっかり兼ね備えています。たまたまなのですが、二つのグラスを比べて見てあらためて成る程・・・と思ってしまった訳です。尚、透明度の高いクリスタル硝子には鉛が多く含まれており意外に柔らかいので取り扱いには注意が必要。赤ちゃんの肌みたいですね。バカラ社によりますと日本は湿度が高くホコリが付きやすいそうですが、洗った後、水気を残したままにして置くとクモリの原因にもなるとの事です。